Ryuichi kawamura Architects Atelier -R/AA-

北千住フラット [2008.08竣工]

敷地は、建物が密集した都市部の地区計画区域内で、幅員1.8mほどの私道が網の目のように張り巡らされた区域の一角にある。

全面道路は、非常に狭く、両側から建物が迫り、谷底を歩いているかのような心境になる。

この通りの狭さによる圧迫感を無くすため、ファサードとして見えてくるRC部分を極力減らし、サッシュのガラス面をおおくした。

そうすることで、通りからきつい仰角で見上げるガラス面には、空が映り込み、あたかも空が広くなったかのように感じられる。

暗く、細長い谷底の通りは、その場所を通るとき、ほんの一瞬だけれど、空を広く感じることができ、ふとした息抜きの場所となるだろう。

ガラスとあわせて、フラットバ−手すりの軽快さが、建物全体から圧迫感と重量感を無くしている。

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